日本におけるワーママの睡眠時間は、世界の中でもダントツの1位!
もちろんこれは、「長い」のではなく「短い」ことで圧倒的ナンバーワンです。
経済協力開発機構(OECD)の21年版調査によると、そもそも日本人の睡眠時間の平均は7時間22分と、加盟国30各国の中でも最下位。
そして、その睡眠時間が短い日本人の中でも、ワーママの睡眠時間は平均5時間程度で群を抜いています。
実際に私もワンオペ育児で頑張っていた頃は、深夜に帰ってきた主人の食事のため、布団から這い出て支度するという日が続くこともありました。
用意してある食事を自分で温めるとかしてくれる主人なら良かったのですが、家事は全く出来ない、しかもおかずは揚げたて、焼きたてを好む、超ーーーっわがまま自由人!
睡眠時間を確保したくても毎日目が回るように忙しくて、同様に睡眠時間が取れないワーママの気持ちは、私自身痛いほど身に染みてわかります。
でも、今のままでの状態でいると、遅かれ早かれ過労で倒れるのも時間の問題。
1分でも長く睡眠時間を確保できるように、一日も早く適切に対処する必要があります。
そんなわけでここでは、寝不足がもたらすとんでもない心身への影響と、寝不足が続いた時の私がどのような考えと行動で解決したのかをお伝えしていきます。
睡眠時間が確保できずにお悩みのワーママさんは、ぜひ参考になさってくださいね。
ワーママの睡眠時間は最低どのくらい必要?
ワーママの睡眠時間に限らずですが、睡眠中にはノンレム睡眠(深い眠り)と、レム睡眠(浅い眠り)を一晩に4、5回繰り返しています。
寝入った時の最初に一番深いノンレム睡眠に入り、朝にかけて徐々にノンレム睡眠の深さが浅くなって目覚めていくわけです。
この繰り返しの長さや波の回数も個人差はありますが、90分から100分間隔で繰り返しているので、睡眠時間は90分の倍数が良いと言われてます。
個人差を考慮しても、6時間30分から7時間30は睡眠時間を確保して欲しいものです。
自分のベストな睡眠時間
ワーママのアンケートなどを見てみると、土日などの休日に寝溜めをする人が多いようですね。
この起床時間を気にしない日こそが、自分のベストな睡眠時間を知るチャンスです。
休日に目覚ましはかけずに、自然に目覚め、しかもスッキリ起きれた日の睡眠時間を確認してみてください。
でも、前日の疲れ具合によっても違ってきますから、何度か試して自分のベストな睡眠時間を把握してくださいね。
私はこの方法でベストな睡眠時間は7時間プラスαだと知ることができ、起きる時間から逆算して寝ていました。
もちろん、疲れっきた日はいつもより30分早く寝るなど工夫をしたことで、疲れを翌日に残さなくなりましたよ。
この方法は簡単に自分のベストな睡眠時間を知ることができるので、次の休日にはやってみてくださいね。
ワーママの睡眠時間が減ると超危険
ワーママが睡眠時間をしっかり取ろうとしても、子供や夫の生活に合わせる必要があるため、計画通りにいかないことが多いですよね。
日本人の、何でもきちんとやろうという性格や、隣の芝生を気にする性格が災いしていることもあるでしょう。
現代は情報が溢れている時代、SNSの立派な料理を見て真似したり、うちの子はよそより立派に育てたいからもっと勉強させなくてはと熱心になったり・・。
完璧を求めるママほど、タスクを自分で増やし睡眠不足になっているのではないでしょうか。
ワーママの睡眠不足は高疾病リスク
ワーママが睡眠時間を削って頑張ることは一見美徳に思われますが、それは極端にいうと、ただ自分を顧みず寿命を縮めてることです。
睡眠不足の状態が続くと、最悪の場合ストレスが溜まりうつ病などの精神的疾患や、過労で倒れるなどの身体的疾患に見舞われる恐れがあるので、絶対に解消すべきと考えるべきです。
アメリカでは、睡眠時間が6時間以下だと、7時間から8時間睡眠の人に比べて、死亡率が2.4倍にもなるという報告があるくらいですからね。
つまり、疾病リスクを下げるにはまず、高いサプリやパーソナルトレーナーをつけた運動ではなく、無料の睡眠!
タダで手にすることができ、疾病リスクを減らす睡眠をしっかりとってこそが、健全な素晴らしいワーママになり得るものだということを理解しましょう。
睡眠時間がもたらす、すごい効果
睡眠中は、人間が生活していくのに、とても重要な効果を果たしていることも理解しましょう。
・日中の学んだ事柄を、脳のシナプスが必要・不要に分けて整理整頓(学習内容の定着)
・脳と視覚の「速度や位置関係」の調整
・副交感神経が優位になり、メラトニンの分泌が増え、細胞修復や免疫力が高まる
これでわかるように睡眠不足が続くと、せっかく学んだことへの理解力が乏しくなるばかりか、視覚からの情報も狂って事故にもなりかねないということです。
子供を自転車に乗せてる時の事故リスクが高まるなんて、絶対避けたいものですよね。
ワーママが睡眠時間を確保する方法
ワーママの睡眠時間が大事なことを理解しても、実際はどうしたらいいかわからないものです。
私の場合、朝は睡眠時間が短くてもすぐに起きれるのですが、午後から集中力が途切れて動く気力がなくなるという日々でした。
仕事では数字ばかり見ていると眠くなったり、帰宅後の買い物では、何の食材を見てもメニューが浮かんでこず時間ばかり過ぎ焦ってくることも・・。
そこで、7時間の睡眠時間を確保することを前提に試行錯誤の結果、たどり着いた方法はただ1つ、「やめる家事をやる」ことに尽きたんです。
たった1つのワザ「やめる家事」
「やめる家事」とは「自分がやらなくてもまわる家事」のことです。
夫が食事を作るから楽という恵まれたワーママもいますが、ほとんどが我が家のように何もしない家庭の方が多いのではないでしょうか。
仕事はやめられない、子育ては絶対にやめられない、そうなれば必然的に家事をやめることで、睡眠時間を確保するしかないということに気づきました。
もちろん、子供が寝た後のTVやネットサーフィンは論外です。
どうしても見たいTVは、録画をして休日に。
ネットサーフィンも、電車の移動時間や昼休みなど空いてる時間に。
先日のことですが、朝の情報番組を見ていたら、30代くらいのワーママのインタビューの言葉がとても気持ち良く衝撃的ですた。
それは、「家で食事は作ったことがないです!」と、悪気のない笑顔で堂々と言ってのけたんです。
それぐらい明確に自分のスタイルを決めているって、素晴らしいと思いませんか。
家事をするために生きてるわけでもないし、まして仕事だけでもない。
今の忙しすぎる時代では、家事をやらないことに罪悪感を持つべきでもないし、批判されることでもありません。
ただ、「家事をやめる」は、食事を出さないなどという極端な「放棄」とは違いますから気をつけてくださいね。
家族みんながちゃんと食事をして、洗濯された服を着て・・という状況を保っての「家事をやめる」ですから、工夫なしでは出来ないことです。
主な「やめる家事」
・買い物に出かけない(食材や弁当の宅配・宅食)
・半料理などの、味がついていて炒めるだけや温めるだけの食材の購入
・乾燥付き食洗機や乾燥付き洗濯機など、時短家電の活用
・洗面台やお風呂などの足マットを、珪藻土などに変えれば洗濯不要
・家事代行サービスの利用
私もこれらのことを実行して、睡眠時間を伸ばすことができたのですが、とりわけ役に立ったにが「家事代行サービス」です。
一番時間がかかる食事に関していうならば、子供や主人の好きな料理を伝えて作ってもらえることが一番良かったですね。
時には、寝具の洗濯や衣替えの時期の整理整頓など、休日にしかできないようなこともお願いすることで、かなりストレスも減りました。
ストレスは、睡眠の質にも関わってくることですから、「家事代行サービス」の利用は寝不足に悩むマーママには、特におすすめしますよ。
掬水月在手 〜 みずをきくすればつきてにあり 〜
ワーママが睡眠時間が取れないと悩んでいるのであれば、考え方がちょっと変わる禅の言葉を贈ります。
直訳は、手に入らない月も月夜に水を手で救ってみれば、月の光が手中に宿るとうたっています。
子供が小さいうちは睡眠時間が取れないことが当たり前、だからどうしようもないと思っていませんか。
遠い夢と思って諦めていては、絶対に叶いませんよ。
自分自身の働きかけ、自分の手ですくってこそ、初めて睡眠時間が作れるというものです。
睡眠という月を、あなた自身で手中に収めましょう。
まとめ
ワーママの睡眠時間が取れない事情についてお伝えしましたが、睡眠はワーママに限らず全ての人に、成長や健康、学習にも影響を与える大事な本能の一つです。
「やめる家事」を増やせば、睡眠時間、上手くやれば自分の時間さえも作れたりします。
子供とのコミュニケーションの時間も増やすことができるでしょう。
子供が自分のことはできるようになる時期まででも、「やめる家事」は「やめるべき家事」と割り切って、健やかな生活をおくれるように頑張っていきましょう。