ファスティングを断念する人は、空腹よりも頭痛が多い

ファスティング 症状 解決

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ファスティングをやってみたけど、頭が痛くて途中でやめました。こんな話をよく耳にします。ほとんどの方がはじめは空腹に耐えられるか心配と口をそろえて言います。でも実際は頭痛で耐えれなかったという人がほとんどです。実際私もファスティング指導資格を持っているにも関わらず、頭痛に見舞われショックを受けましたが、正しい対処法を学んでいたのでたので難を逃れました。そこで、ファスティングに興味を持っている方へ、起こりやすい症状と理由そして改善方法などをご紹介します。

目次

そもそもファスティングとは

ファスティングをする目的は人によって違います。ダイエット、体質改善、デトックス、腸内改善、内臓リセット、免疫力向上、集中力UP、美容などいろいろとありますが、ちゃんと行えば全てに効果があります。

そもそも通常の体の中では、大まかに分けると二つの働きをしています。

消化による働き : 食べ物が入る→消化・分解→吸収

代謝による働き : 新陳代謝・デトックス・免疫力向上・細胞修復など

暴飲暴食や偏った食事、食品添加物の摂取などで消化によるの働きは大忙しです。栄養バランスがよく適度な食事量であれば問題はないのですが、寝る直前まで食べているなどを繰り返していると、体は消化の働きが忙しく代謝まで手が回らなくなってしまいます。新陳代謝がどんどん悪くなっていきます。

ファスティングを行うと、固形物を摂らないことで消化の働きはほとんど必要なくなります。代謝による働きがが活性化していくのです。

ファスティング中の体の働きは、

消化による働き : 固形物が入らない→消化・分解の必要がない→少ない栄養素をすぐ代謝に使う

代謝による働き : 新陳代謝・デトックス・免疫力向上・細胞修復など

ファスティング 代謝

ファスティング中の症状と改善策

私がカウンセリングした方の30%程度の方が頭痛を訴えました。ファスティング2日目からの訴えが多く、対処方法を伝えたところ全ての方が改善しました。個人差はありますが適切な対処をし、それでも改善しないときには一度中止して、半日ファスティングから徐々に体をならすのが最善です。そういう意味でも専門家の指導のもとで行うのが良いでしょう。

頭痛

一番多い症状です。

水分不足による脱水症状、カフェイン摂取制限、塩分摂取制限、カロリー不足による急激な細胞の浸透圧、血糖値低下などいくつかの原因が考えられます。

対処方法としては、それぞれの不足を少しクリアさせればいいわけですから、水分を摂る、カフェインの入った飲み物を少し摂る、天然塩を摂る、消化の良いカロリーのあるものを少し摂るなどして様子を見てください。

こういった症状を引き起こさないためにも、ファスティング3日前くらいから、塩分やカフェインを控えめにして体が慣れるように準備する必要があります。

ファスティング 頭痛

低血糖

食事の制限により、血糖値が上がらず倦怠感やめまいが起こることがあります。食べ物が入ってこなければ肝臓と筋肉のグリコーゲンを使ってエネルギーを作るのですが、グリコーゲンがなくなるとやがて脂肪を使ってエネルギーを作り出します。これがファスティング開始から24時間後3日目くらいに起こるので、そうすれば低血糖による倦怠感などもおさまってきます。

無理をせずに体を休めてください。近年のファスティング用ドリンクでは、必要最低限のカロリーが摂れるようになっているのでドリンクを多めに飲むのと解決する場合もあります。ナッツなど軽く食べるのもありです。様子を見て気軽に取り込むことも大事です。そういう意味でも”水だけのファスティング”はただのヘロヘロになり危険なのでやめてください。

冷え

食事を摂らないため体はエネルギーを制限して、節約モードになっている状態です。大事はないのですが、温かいノンカフェインのお茶や白湯を飲んだり、服で調節したりしましょう。

ファスティングは食事を摂らないことから、低血糖で記述したように筋肉のグリコーゲンを使うので筋肉が落ちてしまうデメリットがあります。筋肉が減るとどうしてもエネルギーが燃えないので寒く感じやすくなりますよね。筋肉を減らさないためにも、ファスティング中はアミノ酸をドリンクまたは粉末で摂ることもおすすめします。

吐き気

胃酸過多や低血糖が原因と思われます。白湯をしっかり摂る、ファスティング用ドリンクを多めに飲むなどすれば大概は治ります。それでも症状が続くようであれば一旦中止して、回復食から徐々に戻してください。普段から食事の量を腹八分にして半日ファスティングから始めることをおすすめします。

便秘または下痢

何も食べていないため便が出ない、水分だけ摂るので水便になる理由からあまり心配はいりません。

ただ、あまりにも下痢が続くのは脱水にもなりかねません。水分がすぐ出てしまうのは塩分が体にないため水分保持ができないという考え方もあります。天然塩を摂るか、天然梅干しをお湯に溶いて汁だけ飲む方法を試してみるのも良いでしょう。

ドリンクの必要性

ファスティング ドリンク

ファスティングを行うに当たって、飲むドリンクの種類によってメリットやデメリットがあります。中には栄養素が不足しているため短期間に向いたドリンクといったものもあります。栄養不足で長期間行うとデトックス効果があまり感じられないこともあります。

ファスティング用のドリンクは効果を高めるために、野菜や果物、野草などを原料とし発酵させることで栄養を低分子化して吸収しやすい飲み物にした商品が多く出ています。低分子化ということは、これ以上体の中で消化・分解する必要がなく、代謝へとすぐに使えるメリットがあります。糖類で言うと、単糖類のブドウ糖や果糖がこれにあたります。砂糖、乳糖、麦芽糖などは二糖類にあたるので、エネルギーとして使うにはもう一つ分解が必要になります。

発酵、酵素ドリンクは甘くて飲みやすいのが特徴です。原料を酵素の力で発酵させるとブドウ糖ができます。甘酒など砂糖を加えていなくても甘いのはこのためです。ですがたまに市販の甘酒でも原材料に砂糖が入っているものがあります。きっと発酵時間が短く甘みが出ていないことから砂糖を入れてるのではないかと思われます。

酵素ドリンクも同じような理由なのか、中には人工甘味料や砂糖が含まれているのも見かけます。少量で低温でも強い甘みが感じられる人工甘味料の”果糖ブドウ糖液糖”や”ブドウ糖果糖液糖”は食欲が増すのではという研究者もいます。反対にブドウ糖は満腹感が感じられると言われています。

ファスティング用のドリンクは、生命活動に最低限のビタミン、ミネラルなど体を維持するために必要不可欠な栄養素が入っているのを選ぶことが重要です。ドリンクを購入する際は原材料を見極め、わからない時は問い合わせてご自身に合った商品を選んでください。

まとめ

ファスティング中に起こる症状のリスクを減らすためには、普段からの食事や準備食が大切です。味付けの濃い食事や暴飲暴食、カフェインのとりすぎなどを少し気にかけるようにするだけで症状が出ない場合もあります。。もし頭痛などの症状が出た時は、この記事を参考にして正しい対処をすれば乗り切ることができるでしょう。

気をつけていただきたいのは、ファスティング中に症状がひどくなったり長引く場合には我慢をせずに一旦中止するか、医師や専門家に相談することをおすすめします。

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